抗がん剤治療にかかる費用(薬剤費)

基本的に日々の業務の中での覚え書きになります。がん薬物療法における安全性や薬剤費(薬価)の概算などを中心に記載していますが、抗がん剤治療を受けている患者さまの経済的不安の解消につながれば幸いです。

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閉経後乳癌治療薬のフルベストラントフェソロデックス筋注250mg)は、ステロイド性抗エストロゲン薬に分類される薬剤で、部分アゴニスト作用を有しておらず、タモキシフェンよりも強いエストロゲン拮抗作用を示す。また、乳癌細胞においてエストロゲン受容体をダウンレギュレートする効果を持つことから、国内初の「Selective Estrogen Receptor downregulator」(SERD)に分類される。

【効能・効果】
閉経後乳癌
閉経後の再発乳癌、もしくは進行乳癌治療薬として、すでに1種類以上の他の内分泌療法が実施された進行・再発乳癌の2次以降のホルモン治療に使用される。
つまり、現在、内分泌療法では、AI剤やTAMが標準治療として広く使われているが、時間の経過とともに癌細胞が耐性を獲得する。フルベストラントは閉経後術後内分泌療法での再発乳癌、内分泌療法が無効あるいは効果が得られなくなった進行乳癌の、新しい治療選択肢になると考えられる。

【用法・用量】
通常、成人には本剤2筒(フルベストラントとして500mg含有)を、初回、2週後、4週後、その後4週ごとに1回、左右の臀部に1筒ずつ筋肉内投与する。

【副作用】
国内で実施された臨床試験において、56例中38例(67.9%)に副作用が認められた。主な副作用は、注射部位疼痛16例(28.6%)、注射部位硬結13例(23.2%)、ほてり8例(14.3%)、注射部位そう痒感6例(10.7%)などであり、重大な副作用としては、肝機能障害、血栓塞栓症が報告されている。


【薬剤費の計算】
フェソロデックス筋注250mgの薬価は、50,313円/1筒になりました。
今回の薬剤は、1回に2筒投与するので、50,313円×2=100,626円です。
最初の頃は、初回、2週間後と短い間隔で投与していきますが、基本的には4週間ごとに投与していくことになるので、毎月薬剤費が発生することになります。

1回の投与に約10万円かかり、3割負担でも毎月約3万円の負担になってしまいます。
上手いこと同じ月に2回投与することになっても、合計約6万円で高額医療の恩恵を受けられません。なんとも患者泣かせの薬剤です...

因みに他のホルモン療法にかかっていた薬剤費は、
ノルバデックス錠20mg(369.5円×28日=10,346円)
アリミデックス錠1mg(573.4円×28日=16,055円)
アロマシン錠25mg(590円×28日=16,520円)
フェマーラ錠2.5mg(655.4円×28日=18,351円)
で、どれも1ヵ月あたり1万円から2万円弱でした。3割負担では、約3,000円から5,500円です。
まぁ、これらの薬剤が効かなくなって2次治療として投与するわけですからしょうがないですが、薬価が1桁違うのでもう少し下がってくれると嬉しいですね。












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