抗がん剤治療にかかる費用(薬剤費)

基本的に日々の業務の中での覚え書きになります。がん薬物療法における安全性や薬剤費(薬価)の概算などを中心に記載していますが、抗がん剤治療を受けている患者さまの経済的不安の解消につながれば幸いです。

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ハラヴェン(エリブリンメシル酸塩1mg)が発売されました。適応は「手術不能又は再発乳癌」で、用法・用量は「1日1回1.4mg/㎡を2~5分間かけて週1回、2週連続で投与し、3週目は休薬する」です。これを1サイクルとして投与を繰り返していきます。

ハラヴェンは、細胞分裂に重要な役割を担っている微小管に作用します(微小管阻害薬)。微小管は、タンパク質のαチュブリンとβ-チュブリンが重合した二量体で構成されています。ハラヴェンは、このチュブリンの重合を阻止して微小管の伸長を抑制します。


ここでまた、薬剤費の計算です。
今回も、身長155cm、体重50kg、体表面積1.42㎡の女性を想定して考えてみます。

ハラヴェン静注1mg/2mLの薬価は6万4070円(1瓶)でした。
体表面積1.42㎡の女性の場合、1回の投与量は1.4mg/㎡×1.42㎡=1.99mgで2瓶必要になります。
よって1回の薬剤費は64,070円×2瓶=128,140円です。(3割負担だと約3万8千円

お気付きかもしれませんが、身長155cm、体重50kg、体表面積1.42㎡で、投与量が1.99mgとギリギリ2瓶ですんでいますが、あとちょっと身長なり体重なりが多い方だと3瓶になってしまいます。
その場合は、先ほど計算した薬剤費を1.5倍にして考えて下さい。

手術不能又は再発乳癌に新たな薬剤が追加されましたが、現在の位置づけとしては3rd lineあたりのようです。前治療があり単剤でも効果を発揮する薬剤であると期待はありますが、副作用では骨髄抑制が顕著に現れます。
また、投与時間が短いのも魅力です。ご自分のライフスタイルや前治療による副作用の発現状況などと相談しながら選択して下さい。












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