抗がん剤治療にかかる費用(薬剤費)

基本的に日々の業務の中での覚え書きになります。がん薬物療法における安全性や薬剤費(薬価)の概算などを中心に記載していますが、抗がん剤治療を受けている患者さまの経済的不安の解消につながれば幸いです。

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リツキサンは、非ホジキンリンパ腫に用いる抗がん剤で、モノクローナル抗体薬の一つです。白血球の一種であるリンパ球には、B細胞やT細胞などがあり、リツキサンはこのうち、B細胞が悪性化する非ホジキンリンパ腫に使用します。

リツキサンは非ホジキンリンパ腫の中でも、低悪性度のものに優れた効果を示してきました。当初は、低悪性度リンパ腫への投与が中心でしたが、近年、中・高悪性度の非ホジキンリンパ腫にも、大きな効果が期待できるようになり使用される頻度が増してきました。

【適応】
リツキサンCD20陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫

【用法及び用量】
通常成人には、1回量375mg/㎡を1週間間隔で点滴静注する。1回に治療コースの中で最大投与回数は8回とする。

【薬剤費の計算】
リツキサンは非常に高価です。毎週投与するとかなりの治療費になってしまいます。
今回は、身長170cm、体重60kg、体表面積1.65㎡の患者を想定して計算してみます。

375mg/㎡×1.65㎡=618.75mg
209,585円(500mg/V)×1+42,832円(100mg/V)×2=295,249円(約30万円

これを毎週、8週間繰り返すわけですから、2ヵ月で約240万円になります。
3割負担としても、1コースの治療で約72万円かかってしまいます。(これでもずいぶん薬価が下がりました...)

高額療養費制度を利用すれば、数ヵ月後に一定の治療費以上は戻ってきますが、毎週外来で投与する患者さんが、とりあえず現金で10万円持ってくると言っていたのも頷けます。後で払い戻されるとは言え、できれば高額療養費を現物給付化して、窓口での支払いを自己負担限度額までにとどめる手続きをしておいた方が良さそうです。

追記:リツキサンが、他の抗がん剤と組み合わせて治療を行うR-CHOP療法は、悪性リンパ腫の標準治療になりつつあります。



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2015.02.12 15:51  | # [ 編集 ]













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