抗がん剤治療にかかる費用(薬剤費)

基本的に日々の業務の中での覚え書きになります。がん薬物療法における安全性や薬剤費(薬価)の概算などを中心に記載していますが、抗がん剤治療を受けている患者さまの経済的不安の解消につながれば幸いです。

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ハーセプチン(トラスツズマブ)は、HER2陽性乳がん患者の治療薬として、約3年前より術後補助療法にも健康保険を利用できるようになりました。それは術後補助療法にトラスツズマブを1年間投与した群と投与しなかった群では、再発のリスクを36%、死亡のリスクを34%下げることが、大規模術後補助療法の臨床試験HERA試験で明らかにされたからです。

術後補助療法として利用する場合、1日1回トラスツズマブを初回投与時は8mg/kg、2回目以後は6mg/kgを3週間間隔で点滴静注します。

今回も、身長155cm、体重50kg、体表面積1.42㎡の女性を想定し、薬剤費を考えてみたいと思います。

ちなみに、ハーセプチンによる術後補助化学療法は1年間とされていますので、1年間を単純に3週間で割って全18回投与として計算します。
(副作用などによりスキップした日はカウントせずに1年を超えても全18回投与するか?スキップした日もカウントして全18回投与していなくても1年間で終了するか?は病院によって異なります。)


ハーセプチン初回:8mg/kg×50kg=400mg
56,110円(150mg/V)×2+23,992円(60mg/V)×2=160,204円
2回目以降:6mg/kg×50kg=300mg
56,110円(150mg/V)×2=112,220円

160,204円×1回(初回)+112,220円×17回(2回目以降)=2,067,944円(約200万円

ハーセプチンの投与を1年間追加することにより、再発リスク、死亡リスクを下げると言いますが、薬価で約200万円/1年間と言うことは、約17万円/月になります。ハーセプチン投与の前にはアンスラサイクリン系薬剤やタキサン系薬剤の投与も受けていると思われますので、全体的なことを考えると高額療養費制度の申請が必要になりますね。












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