抗がん剤治療にかかる費用(薬剤費)

基本的に日々の業務の中での覚え書きになります。がん薬物療法における安全性や薬剤費(薬価)の概算などを中心に記載していますが、抗がん剤治療を受けている患者さまの経済的不安の解消につながれば幸いです。

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悪性軟部腫瘍に対する初の分子標的治療薬として、ヴォトリエント錠200mg(パゾパニブ)が発売された。

本剤は、悪性軟部腫瘍の増殖および悪性度との関連が報告されている血管内皮細胞増殖因子受容体(VEGFR)、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)、幹細胞因子受容体(c-Kit)に対して阻害作用を示し、血管新生を阻害することなどにより抗腫瘍効果を発揮するマルチキナーゼ阻害剤である。

【効能・効果】悪性軟部腫瘍
【用法・用量】通常、成人にはパゾパニブとして1日1回800mg食事の1時間以上前又は食後2時間以降に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

薬価は、200mg 1錠が4027.20円である。
成人へは1日1回800mgを経口投与するので、4027.20円×4錠=16096.8円。(1日約1万6000円)
1ヵ月では、約50万円。1年間で約600万円です。
また、高額な薬剤が出てきました...

標準治療(アドリアマイシンなど)で病勢が進行した進行性悪性軟部腫瘍患者を対象に行われたフェーズ3試験(PALETTE試験)では、プラセボ群と比べ、パゾパニブの無増悪生存期間(PFS)が約3ヵ月延長した(4.6カ月対1.5カ月)。しかし、奏功率は低く、画像上、縮小が確認できたのは6%程度である。また、プラセボ群もその後の治療でパゾパニブを投与していたので、正確な全生存期間(OS)ではなかったとも言われている。

【副作用】
本剤を投与された240例中219例(91.3%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。
その主なものは、下痢130例(54.2%)、疲労126例(52.5%)、悪心116例(48.3%)、高血圧94例(39.2 %)、毛髪変色93例(38.8 %)、食欲減退82例(34.2 %)、体重減少73例(30.4 %)、味覚異常65例(27.1%)、嘔吐61例(25.4%)であった。
マルチキナーゼ阻害剤なので、ソラフェニブやスニチニブに似た副作用を発現し、上記以外にも肝機能障害や髪の毛の色が白くなると言った特徴的な副作用がある。
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